かつて女神に勇者として異世界へ召喚されるも、顔が美しくないことを理由にその資格を剥奪された“元勇者”。現在は冒険者業の傍ら商人としてクズノハ商会を経営している。一見すると平凡な冒険者に見えるが、超人的な身体能力と計測不能な程の魔力を持っている。異世界で契約を交わした従者たちに振り回され、日頃から気苦労が絶えない。
真の第一の従者。その正体は霧と幻を操り、さらに人の記憶を覗き見ることができる上位の竜種・蜃。真と契約を交わすことで人の姿を得た。大雑把な性格で何事も力任せに解決しがち。その一方、真が困っている時は的確なアドバイスを送る冷静な一面も。時代劇をはじめとした和風なものを好んでいる。
真の第二の従者にしてその正体は魔獣・災害の黒蜘蛛。長らく、満たされない飢えと狂気に支配され、あらゆるものを喰らっていたが、真と契約を交わしたことで正気を取り戻し人の姿を得た。真に好意を寄せており、日頃から積極的にアピールしているが空回りすることもしばしば。特撮とアニメにハマっている。
森鬼の村に潜んでいたリッチ。森鬼に憑依して暗躍していたが、村を訪れた真に興味を持ったことで、姿を現し対峙。しかし、圧倒的な実力差で敗北する。その後、巴の提案で真の第三の従者となり、人の姿を得た。普段は物腰が柔らかく礼儀正しいが、真に無礼を働く相手に対しては容赦なく毒を吐く。当時の記憶を無くしているが元ヒューマン。
ハイランドオークの女の子。普段は温厚な性格だが怒らせると恐い。以前、魔物に襲われていたところを真に助けられ、その出来事が縁で彼に仕えることに。亜空では住民たちの指導者的な立場として、領地の開拓と発展に尽力している。
ツィーゲの元筆頭冒険者。面倒見が良い性格。以前はレンブラント商会に反発し嫌がらせを行っていたが、真たちに成敗され改心。レンブラントと和解した現在は冒険者を引退。巴の提案でクズノハ商会の隠密になるべく修業に励んでいる。
森を護る種族・森鬼の少女にして、モンドの弟子の1人。真面目な性格だが、それ故に森へ侵入した相手を許せず、容赦なく攻撃を仕掛けることもしばしば。真たちにも当初は敵意を向けていたが、後に和解。現在はクズノハ商会の店員として働いている。
ツィーゲ随一の規模を誇るレンブラント商会の代表。普段はやり手の商人として厳格な雰囲気を漂わせており、時と場合によっては非道な手段をとることも。その一方で家族に対しては非常に甘い。以前、呪病に犯された妻子を救ってくれた真には感謝しており、息子のような存在として見守っている。
長年、レンブラント家を支える初老の執事。温和な性格。そつなく仕事をこなし、その仕事ぶりは周囲から高評価を得ている。実は商会の裏仕事も任されており、若い頃は敵対者の暗殺や拷問などを実行していた。現在も冷酷な一面を覗かせることがあり、油断ならない人物。
竜殺しの異名を持つヒューマン最強の冒険者。とある目的のために魔族に加担し、ヒューマンと敵対している。好戦的な性格。魔術の扱い、剣の腕前、どちらをとっても最強の名に恥じない圧倒的な実力を持つ。壮絶な戦いを繰り広げた真のことは、危険視すると同時に興味を持っている。
勇者として異世界に召喚された女子高校生。多彩な才能の持ち主。学業と部活動、共に優秀な成績を収めていて、さらに容姿端麗と非の打ちどころがない完璧な人物。そのため、元いた世界では順風満帆な生活を送っていたが、大した努力をせずに何でも出来てしまう人生に退屈していた。異世界に降り立つ際、女神からカリスマ性や狼の姿をした精霊が宿る神器・銀帯を与えられる。
銀髪鬼の異名を持つ凄腕の傭兵。響のパーティーのメンバー。男勝りな性格。かつて故郷を滅ぼした魔族への復讐に燃えている。それゆえに戦い以外のことにはほぼ無関心。響のことは「戦場には似合ぬ花」と評し、認めていないが……。
異世界の四大国の1つ、リミア王国に仕える魔術師。優しい性格であり、妻子のことを何よりも大切にしている。強力かつ多彩な魔術を操り、リミアの移動砲台の異名を持つ。その腕と膨大な知識で、パーティーのリーダーである響のことを支えている。
異世界の四大国唯一の連邦国家・ローレル連邦に住む少女。国家統一の要と言われる存在の巫女を務めている。健気な性格。幼いながら強力な魔力と特殊能力を持ち、回復と支援の魔術の扱いに長けている。その一方、思考能力はまだまだ低く、抜けや勘違いが多い。
勇者として異世界に召喚された男子中学生。臆病ながら真面目な性格。所謂、美少年であり元いた世界では異性から抜群の人気を誇っていた。一方、男子生徒から妬みの眼差しを向けられることもしばしば。さらに、周囲とのコミュニケーションが上手くいかず、窮屈な思いをしていた。異世界召喚時、女神から性別を問わず人々を魅了する魔眼をはじめ、様々な能力を授けられている。
四大国中でも上位の権力を有するグリトニア帝国の第二皇女。慈愛に満ち溢れた人物として知られ、国民からの人望は厚い。しかし、それは表の顔であり、本来は自身の目的のためなら、どんな犠牲も厭わない冷酷な考えの持ち主。とある理由で女神のことをひどく恨み、復讐を目論んでいる。
グリト二ア帝国最高位の騎士・ロイヤルガードを務める女性。智樹のパーティーのメンバー。凛々しい雰囲気を漂わせている。真面目な性格で、主への忠誠心は非常に高い。上位竜・グロントの加護を受けており、鉄壁の防御力を誇る。
ドラゴンサマナーという竜を使役する能力を持つ少女。智樹のパーティーのメンバー。幼い見た目をしているが、巨大なワイバーンを操るなど竜使いとして最高峰の実力を誇る。かつて魔族が故郷を襲撃した際に家族を失い、現在はリリに保護され皇城で暮らしている。
グリト二ア帝国で研究者として働く女性。ゴーレムをメインに研究している。性格は好奇心旺盛。自身の研究に没頭するあまりそれ以外のことには興味を示さず、礼節などの一般常識には疎い。一方、研究者としては優秀で、智樹に様々な装備を提供している。
レンブラント家の長女。最近まで重い呪病に侵されていたが、真の尽力により回復。その後、休学していたロッツガルド中央学園へ再び通い始める。休学前は持ち前の器量の良さと高い社交性を悪用し、学園内では問題児として知られている。土の精霊術と火の魔術の扱いが得意。
レンブラント家の次女。シフや母親と同じ呪病に侵されていたが、無事に回復。その後、再びロッツガルド中央学園へ通い始める。休学前はシフと共に問題児として知られていた。闘病中に醜い姿になった経験から、他人のことは外見より内面で評価している。
魔族の軍を率いるスキンヘッドの男性。2対4本の腕と筋骨隆々な肉体を持つ。単純な戦闘力では魔族最強の実力を持ち、数多くの戦士たちを葬ってきた。ヒューマンたちの傲慢さを嫌っている。しかし、ひとたび実力を認めれば、例え相手がヒューマンであっても敬意を払っている。
女神と同じ“金色の魔力”を持つ最上位の竜。万色の二つ名を持つ。冒険者ギルド創設者にして初代マスターでもあり、さらに現ギルドマスター・ファルスとしての顔も持つ。現在は男の姿をしているが、約300年前は女性の姿で活動していた。